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動画編集とパソコンのスペック


パソコンは、「ビデオカメラで撮影した映像をファイルとして取り込み保存しておく」、「編集した動画ファイルをDVDやDVテープなどメディアに書き出す」など、編集ソフトとビデオカメラ間とのデータのやり取りや動画ファイルの保存、そして編集ソフトが動作する「土台」となる役割を持っています。動画の編集でパソコンに求められるスペック(性能)は次の3つです。

  1. ビデオカメラとの接続
  2. ハードディスク・メモリの容量
  3. CPUの処理速度の速さ

まず1番のビデオカメラとの接続ですが、これはパソコン上で映像を動画ファイルとして編集を行う「ノンリニア編集」の大前提となります。使用するビデオカメラによって接続方法が異なりまして、DV規格のビデオカメラを使用する場合は、IEEE1394端子(Sonyでいうとi.LINK)がパソコン側にある必要があります。もし端子が無い場合でもデスクトップだと拡張カード(2千円前後で購入可能です)、ノートの場合もPCカードで増設可能です。→
参考

またDVDカメラを撮影機材に使用する場合は、DVDドライブかUSB端子(データの転送速度が速いUSB2.0規格が望ましいがUSB1.1でも可)、ハードディスクムービーやムービーカメラでもUSB端子か、カードリーダーなど記録メディアの内容を読み込める環境が必要となります。

次にパソコンのハードディスク容量についてですが、私の場合ムービー製作で確保するハードディスク容量は、取り込む動画の2倍以上の容量を目安にしています。つまりソースとして取り込む動画が一時間(DV規格AVIファイルで約13GB)あるのなら、ハードディスクに最低約26GBの空き容量を...ということです。私の場合映像を取り込む時はテープ一本をそのまま取り込むのではなく、使う部分のみを細かく取り込むのですが、それでも映像の前後をカットしたりと全て使うわけでありませんので、実際に出来るムービーはソース一時間でムービー数十分ってところです。DVテープ録画用のAVIファイルでの書き出しと、DVD用のMPEG2形式のファイル二つを作成しても十分な容量です(20分程度のムービーであれば両方の形式合計で大雑把に見て7Gくらい)。しかしスローを多用したり、取り込んだ素材にカットする部分が少なかったりすると、完成したムービーも素材に対して同じくらいのファイルサイズになることもありますので、取り込んだ素材の3倍くらいのハードディスク容量が必要な場合もあります。

短編のムービーであれば取り込む映像部分を使うところだけ取り込むか、取り込んだあとパソコン側で使わない部分をカットしてファイルサイズを小さくすれば少ないハードディスク容量でも編集は可能です。数分のWeb配信用ムービーであれば全容量6Gのハードディスクでもなんとか作成できるかと思います。また長編ムービーでも、パートの順番ごとに作成してその都度カメラの記録メディアに保存し繋いでいけば手間はかかりますが少ない容量で作成できます。

しかしながら突然のHDD故障や、テープを誤って上書きしてしまった時の為に、パソコンの内蔵ハードディスク容量が十分無い場合は外付けハードディスクを購入しておくと安心です。2万円あれば数百GBもの外付けHDDが購入可能です。→
参考

またメモリは、編集ソフトで一度にたくさんの動画ソースを使う時の操作性に影響します。同時に複数のアプリケーションを使用したり、編集ソフトでたくさんの動画ファイルを使用したりしてメモリが足りなくなるとパソコンはハードディスクをメモリに使用します。ハードディスクはメモリに比べると格段にデータの読み書きが遅いので、メモリが少ないとすぐに編集ソフトの動作が遅くなったり、パソコンが不安定になったりするわけです。128MB程度でも、DV規格で数分の長さのムービーならなんとか編集できます。しかし十数分以上の長編になると256MB以上は欲しいところです。スペックが低い場合は増設するか、数分のパートに分割して編集するという方法があります。

最後にCPUの処理速度ですが、これは編集したムービーを動画ファイルとして書き出す時(エンコード)の早さに影響します。複雑な映像処理を編集で行うと、遅いCPUでは処理に時間がかかります。またDVD用に書き出す場合はMPEG2形式で書き出しますが、これにはかなりのCPUのパワーを必要としますし、MPEG2やMPEG4規格の動画ファイルは再生自体もある程度のCPUパワーが必要となります。

MPEG2やMPEG4形式の動画ファイルは、もとの映像の質をなるべく残しつつファイルサイズを小さくしようと複雑な圧縮処理がされており、そのぶんファイル作成や再生などのデータ圧縮・展開時にCPUに負担がかかるわけです。DVDに書き出したり、DVDハンディカムなどMPEG規格で撮影する機材の場合は特に注意が必要です。遅すぎるCPUだと完成したムービーに音飛びなどの障害が生じます。

私が動画編集をはじめた時は、Celelon500MHzのPCで数分のムービーを作成していましたが、圧縮がないDV規格(AVIファイル)でもファイル作成に数十分かかっていました。しかもBGMを加えて書き出すと音飛びがよく発生していたので、一度無音状態で1つのファイルにしたあと、BGMを入れてもう一度書きなおすという非常に効率の悪い作業をしていました。その後PentiumIII667MHzに変更してからは、音飛びも無くなり、数十分のムービーやMPEG2形式でも書き出せるようになりましたので、このあたりのCPU速度が目安ではないでしょうか。

これらのことを考慮すると...

が編集に必要な最低限のスペック※だと思います。あくまで目安ですのでCPU速度等がこの数値以下でも、編集ソフトの最低動作スペック以上であれば編集はできますが、作業効率が悪かったりMPEG2形式での書き出しがうまくいかない恐れがあります。

※すべてDOS/V機を基準に説明しております。


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